ＣＳＩとは、『Crime Scene Investigation』の略で『科学捜査班』のこと。ラスベガスの科学捜査官たちが最新の科学（ＤＮＡや元素分析など）を用いて事件を解決していく物語です。
　足が基本の刑事と違い、見落としてしまいそうな微細な証拠が全て。とはいえごくささいなことが真相に繋がるのは共通です。また個性的な捜査官達の人間性や、海外モノだからこそのウィットに富んだ会話も魅力。

　そして一つ決定的に（と思っている）違うのは大概２つか３つの事件が平行して進むこと。どこかで繋がっていたりモチーフが同じだったりすることもあれば、全く関係ないことも多いです。混乱するんじゃないかと思う人もいるでしょうが、これが実は肝心要。事件を平行して追うからこそスピード感があって途中でダレることのないドラマになっているんです。
そしてもうひとつ、終わり方も独特ですね。本当にいきなり素っ頓狂に終わります。このあとが気になる・・というところでぱっと暗転して『ジェリー・ブラッカイマー（製作総指揮）』で始まるエンドクレジット。これも最初は戸惑うし置いてけぼりな気分になりますが、慣れるとやみつきに。余韻（後味の悪さとも言う）を思う存分味わってください。